設立年
→1924年
従業員数
→31人~50人
メイン業務
→入浴料(錠剤)/蓄冷剤/消臭剤/写真現像処理薬品製造、倉庫業
軽減くん導入工程
→製造/検査/梱包ライン、設備稼働、保全、間接業務
ご担当者
→製造課 課長 古川様
Before
~ 工程毎に集計表が異なり、一元管理が中々出来ていなかった ~
軽減くん導入前の弊社の課題は、大きく分けて3つありました。
1. 作業日報集計
各工程の作業日報を手作業で記入し、翌日管理職が手入力していましたが、詳細な作業工程においては作業時間まで記載していないことから、作業の流れ毎の時間が不明確でした。また工程毎に集計表が異なり、資料をパッと見て全工程の状況を掴むことが難しく、正しく把握するのに時間がかかる状況でした。
2. 設備能力・設備稼働指標
機械や設備が実際にどの程度の性能を発揮しているか、またそれが設計通りの性能であるかを即座に把握するのに、多くの時間が掛かっていました。また紙媒体によって設備の状況を定量的に表すことが、工程によっては困難であり、紙媒体にも問題がありました。
3. 勤怠管理
紙媒体で記載した勤務時間やその他情報をエクセルに手入力するのに時間が掛かっており、また勤怠管理では一日の作業時間及び残業時間を管理していましたが、担当者は手入力での入力ミスが稀にあり、確認に時間が掛かっていました。
弊社全体の傾向でもあるのですが、紙媒体で記録を取りデータ化しているものの、それを一元管理できておらず、せっかくのデータが中々上手く活かされていない状況でした。そのような中、軽減くんというシステムを知り、導入におけるリスクアセスメントを実施、分類毎に検証項目を調査したり、導入に対して要望を満足しているか調査を実施したところ、要望を満足すると判断し導入しました。
How to
~ QRコードとプルダウン選択をMIXして使う ~
軽減くんを利用するにあたり、作業者全員にスマートフォンを用意し、3属性のQRコードと成果項目、データ集計シートを登録・作成しました。
★QRコードの属性
開始QRコード:生産ライン名
実施QRコード:具体的な工程名
対象QRコード:製品名
★成果項目設定
生産ライン毎の日産出来高数、不良項目ごとの不良数、管理項目等を任意に設定
★データ集計方法
軽減くんで取得できるCSVデータをExcelに貼り付け、Excel関数にて集計シートを作成
6ライン 18ファイルの集計シートを作成し、 同一フォーマットで社内で共有化を実施
弊社の軽減くん利用の特徴として、QRコードを読み込んでデータ化する方法とプルダウン選択をしてデータ化する方法をMIXして利用しています。ラインの種類や工程、担当者によってベストな方法が変わってくるので、取得できるデータ種類に変化がないのであれば、より負担のない方法を現場では採用しています。またデータの保管場所を共有フォルダーにすることで、全員が規格化された同じデータにアクセスできるため、その同一データを元に打ち合わせや様々な改善策を打つことができるようになりました。
After
~ 生産状況だけでなく、設備稼働率や保全管理まで ~
弊社は、軽減くんを利用することで、生産状況に加え多岐に亘ってデータ化することができたため、軽減くんを作業管理システムとして位置付け運用しております。全体の進捗状況を把握し、必要なタスクや作業を優先的に処理することが可能です。現状、軽減くんのデータから①-⑧までメトリクス管理をしています。
①操業時間・負荷時間・配置時間・タクトタイム・サイクルタイム・性能稼働率
②不良率(不良項目)
③OEE設備総合効率
④TEEP設備機器総合有効生産力(総設備総合効率月単位)
⑤設備故障強度率・設備度数率
⑥勤怠管理:操業時間・作業時間・休憩時間・残業時間→作業者毎に管理
⑦設備保全作業:どの設備にどのくらい時間を費やしているか、何の故障・修理が多いか把握
⑧検査作業:作業毎の検査時間・その他の作業・移動時間の把握
軽減くんの良さは、可視化・見える化が簡単に出来、拡張性が高い点だと思っています。そのため、導入当初の予定を超えて、様々な計測を実施しており、会社経営や現場運営に必要な指標を管理することが可能になりました。今後もデータドリブンな会社、現場を目指していきたいと思います。